第三章
後悔
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最近の友人はどこか上の空という感じで良く窓の外を見ていた。それは今も同じだった。談話室の窓からじっと遠くを見つめている。
「ねぇ、ジェームズ。最近のシリウスはどうしたの?元気がないっていうか…」
「さぁ?あの口説いてたレイブンクローの子にでもふられたんじゃないかな?」
それにリーマスは驚いた。今までいろんな女の子との浮名がある彼が女の子にふられたことが信じられなかった。
「シリウスがふられたの!?」
「違うっつうの」
今まで無関心だった当の本人が口を挟んだ。それにジェームズ達が不思議そうな顔をした。
「じゃあ、どうしたのさ」
「いや、ちょっとな…」
言葉を濁して真実を語ろうとしないシリウスに増々二人は不審を募らせるばかりだった。二人の視線にあまりにも居た堪れなくなって、シリウスは溜息を吐いた。
「ある生徒を怒らせすぎてそいつに怪我をさせちまってな」
「何て事をしてるの!?」
「パッドフット…」
二人の責めにシリウスは頭を掻いた。
「理解してる…。というか、そいつの身内に散々小声とかを言われたし、ダンブルドアにもばれた」
ダンブルドアの名前が出た瞬間ジェームズ達は心配そうな顔をした。
「まさか、退学とかじゃないよね?」
「それはない…と思う」
「思うって…」
いつも自信に満ち溢れていたシリウスの弱気な様子に二人は増々困惑した。
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