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私達は立つ!
いつかの8月1日。

目が覚めたら。あぁ夢かと納得をする。見慣れた緑の世界に私はいた。こんなふうになってから、どれだけすぎたのだろう。寂しくて、悲しくても慰めてくれる仲間も既に居ない。

「何日過ぎたんだろうね。」

私を大好きだと言ったわよね仲間の声ももう思い出せなくて、かなしいような、つらいような。
もう、そんな季節感。私がこうなって。私がこんな姿になって。だれか、こないかな。なんて思っちゃう。

デジヴァイスがすぎた時間だけを教えてくれて。みんな私を忘れちゃったかな。なんて考える。

「ねぇ。どうしてみんな死んじゃったの…」

森の中で居きる私をたまに悪いデジモンが来るから必死に逃げて逃げて逃げているけれど、いつ終わるのだろう。誰も信じれないし信じちゃ駄目だと私の帰依区の中のパートナーが言う。

幸大好き。と寄ってきたパートナーも、大嫌いと言って、怒った仲間も。どうして私を置いていくのだろうと、辛い。残された紋章だって私には輝かせる力持ちなにもなくて。なにをしろというんだと。
私が希望だなんて、馬鹿げてる。
私に勇気も希望も友情も誠実も愛情すらない。私に、なにが出来るのだろうとさえ考えいる。勇気があるなら逃げないし、友情もないから、仲間に嫌われる。誠実さなんてないから取り繕うこともしない。そう、負のループだ。

「みんなは今。どこで何をしてるの?」

零れ落ちた言葉が、孤独を尚更呼び出した。ねぇ、カイモン。私、まだ戦わなきゃ駄目かなぁ。

もう、独りは寂しいよ。目覚めてなにもいない朝がつらくて助けてくれるデジモンもいるけど、迷惑かけそうで。
逃げ回る生活にも疲れちゃって。
デジヴァイスのアラームが鳴る。カレンダーは、8月1日。私達が、この世界にやって来て何日が過ぎたんだろう。

いつかの8月1日。
(会いたいよ。誰かに。)

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