1/2 「羅舞。お帰り」 なんて言葉がかけられる。隣の少年はすこし照れくさそうにそっぽを向いた。 「暴走してる間にね。……いや、なんでもないから気にしなくていいや。」 「なんだ?はっきり言え」 「世界のネットワークが電波になる夢をみたの。」 へぇ。と簡素な相づちを打たれて羅舞はそのまま言葉を繋ごうとしたが、炎山に止められた。 「七番目の電波-Bluese Waltz-。」 「あら、知ってたの?」 「ベルカから聞いた。」 「羅列の大勢-numbers-は、終わったかのように思えたけれども。」 未だに、その実験は終わっていない。基地を転々として、新たな犠牲者を生み出している。きっと、四番目の戯言-Irresponsible-なんかは未だに縛られたままだわ。 「四番目の戯言-Irresponsible-?。」 「能力のない、忠誠心をためされ続けている無能。」 見たからには逃さない。WWWの羅列の大勢-numbers-の計画の中核がまだ生きてるのよね。残念なことに。 ため息一つついて、羅舞の目線が鋭くなった。双眸の輝きは衰えてず増していく。 [次へ#] |