1/2 「やー、久々のニホンだな、バレル」 「このあいだまでニホンにいた癖に。」 「あぁ、俺のナイーブなハートがブレイクるだろ!」 「なんだよブレイクるって」 まともな言葉を使え、馬鹿。と冷酷にバレルが言葉を発した。確かに其が一理。 「お前今回の計画分かってんだろうな。」 「WWWの名前は出さない。羅舞のデータ渡したら、その後は参戦でいいんだろ?。」 「馬鹿兄貴のくせに、よく分かってる。」 お兄ちゃんブレイク!はらり。と涙を見せながらガロンがそういうが、バレルはへぇ。と溢した。 「だったら、その目薬をしまえ!」 「バレた?」 キラリン。と効果音が付きそうなほどの笑顔を振り撒いてから、ガロンは右手をポケットの中に押し込んだ。 「よぉっし、じゃあ科学省行くか!」 肩を組んで、意気揚々と二人は科学省に足を踏み入れて……。 「ばっ、離れろ。暑苦しいだろが。」 「そんなこと言って、バレル君の此処は離してくれないけど?。」 「キチンと右手って言えよ!ばか兄貴が!」 「げふっ!」 ……未だ踏み込めず。 [次へ#] |