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「羅舞。」

光姉が消えたウィンドウを覗き込んでも、相棒の赤が見えるだけでそれ以外は何もない。
地面と相棒がウィンドウを占める。

ぱん。と勢いよく扉が開くとライカとベルカの兄弟が銃を構えて突入してくる。そして、後を熱斗が続いた

「ら、ライカ!?」
「職業柄な、突入はこんなのだ。」
「きにしちゃ、駄目だな。」
「俺は止めたけどな。」
「嘘吐け、熱斗!俺もしたい。って言っただろうが。」

回りを確認して、ライカが銃を下ろす。きっと、羅舞が現実世界に現れるのを見越して、そういう突入方にしたのだろう。

「光姉は、どうした?」
「帰った。…恐らく、何処かの犯罪組織に加担しているみたいだ。それに…七番目の電波-Bluese Waltz-と言ってた。」

何処から出てきた言葉だろうか。とライカ、熱斗、炎山の三人は頭を捻る。

「知ってるよ。俺。光学士が、どーしてそう呼ばれるか、どーしてそうなったのか」

悪戯を考えたい子どものように、口を横に伸ばして笑みを浮かべる。

「事件が終わったら光学士と会いたいからさ。」

つまりは、便宜を計れと。

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