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図書館シリーズ。

「教官、取り敢えず兄貴を図書館に放り込んで来ました。」
「なぁ佐藤。」
「お前、このあいだの週刊誌借りて来たのか?」
「言い回しは、いくらでも言えますから。」
「にしても、お前、兄貴とだったら、喋らないな。」
「あれで、喋ってるほうですが。」
「あとは、笠原でしょうかね」
「堂上教官!どうしよう、親が寮内見学をしたいって…!部外者は立ち入りできませんって、堂上教官から説明してください。」
「笠原、関東図書隊には、隊員の関係者が来た時には使える宿泊施設がある。そんな作り話は私たちには出来ないし、領内の見学ぐらいなら、ばれるような話はない。この際、口からでまかせでも、何でも言える。柴崎に頼め」
「佐藤、あんたもでしょうが。」
「私は、聞く側なんで、嘘をついても多少はばれない。」
「じゃあ、柴崎一緒にきてぇー」
「えーっ、いやよそんな広報みたいな気の張る仕事」
「じゃあ、教官が」
「俺は、上官だぞ!案内しているうちにうっかり上官としてのお前の評価とか聞かれたらどうするんだ。俺はそのまま答えるしかないぞ、図書館業務に関しては、物覚えが悪くてガサツで粗忽で見るとこなしって事実をだ!」

(教官って、意外とばっさり切り倒しますね。)


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