図書館シリーズ。 。 「午前中が館内業務で、午後から訓練か……。さ、仕事するか。」 「すいません。」 「あぁ、どうかしましたか?」 「これをね、公共棟に運ばないといけないんだけども、佐藤さんもしよかったら手伝ってくれない?」 「公共棟のどこまでですかね?」 「二階の倉庫まで一緒に手伝ってほしいんだ」 「いいですよ。この様子だと、あとで本棚に入れられるんですよね、」 「あぁ、うん」 「けっこうありますね、それも手伝いますね」 「ホント?やった!」 「えと。」 「おれ、小鳥遊。」 「あれですね、珍しい名字なんですね。」 「佐藤と比べたらね。でも、親方の親戚みんなこの名字なんだ」 「へぇ。珍しいのにね。」 (あ、堂上上官。) (お前、どこ行くんだ) (手伝いに公共棟の書架まで。) (俺が代わりに行く。おまえは業務に戻れ) (はい?) (いいから。) (ちょ、堂上一正。それはないっすよ) (俺より佐藤のほうが早いからお前が抜けたら困るから、早く行け) (では、小鳥遊さん) [*前へ][次へ#] |