図書館シリーズ。
。
「びっくりしたーぁ。しれっと彼氏の顔になってんのねー、もう。」
「そ、そう!?気のせいじゃない」
「いやー、あたしたちがいてアレなら二人きりのときどんな顔してんだか想像がうずくわね。」
「あんたはあんたで昨日の今日でちゃっかり見舞いに行ってるし。そう通い詰めなくたってよさそうなもんでしょーよ」
「え、だって……堂上教官が転院したらできるだけ顔出せって言うから」
「だーっ、もうやってれん！三年！三年お互い意識してんのに周りに丸分かりの状態で回りくどいことやってると思ったら、くっついた途端にこれ！やってらんないわー！ところで佐藤は大丈夫なのその手は」
「まぁ、日常生活に困らない……ただ、訓練が……」
「ガシッて握ってしまう所が佐藤なのよね。」
(……気にするな、笠原)
(気にするっうの！)
(あれが酷かったら、心臓にグサリ。だったからな。それが故意的になら、殺人未遂だな。)
(ヒィッ!?)
(佐藤。)
(キャパシティを考えろ。)
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