図書館シリーズ。 。 「で、笠原は何時に何処に堂上上官と待ち合わせ?」 「あんた、どうして知ってるの」 「さっきの会話をかい摘んだ結果。」 「…もう何も言うか」 「まぁ、一緒に昼飯でも。と言った所か。」 「!?」 「まぁ、行ってらっしゃい。」 「佐藤、アンタはどうするの?」 「私、お菓子を焼こうかと思って。一日中、小麦粉と格闘するつもり」 「格闘て…」 「帰って来たら、食べる?」 「うん、佐藤のご飯はおいしいからね。」 「お菓子だけど」 「ご飯が美味しかったら、お菓子も美味しいでしょ?」 「…じゃあ、笠原のだけ下手に作ろうか」 「佐藤っ!!」 「ほら、間に合うの?…時間。」 「うわっ、間に合わないかも。」 「笠原、せめて、これは持っていけ。」 「これって…………」 「ハンカチとハナカミだが。」 「ハナカミなんて言うな!!」 (ほら、早く行けば。堂上上官待たせちゃ悪い。……敬礼はするなよ) (分かってるってば!!) (はい、じゃあ行ってらっしゃい。) (あ、もしもし?堂上上官、今笠原が出掛けたんで、ギリギリ着くか着かないか。……え?私がどうして知ってるかって?……内緒ですよ、決まってるじゃないですかアハハ) [*前へ][次へ#] |