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図書館シリーズ。

「笠原、六時半ば。柴崎好みのニュースがしている。」
「……うっわー……」
「柴崎的には、一日中テレビにひっついておきたいんだって。」
「今日風邪引いた事にしようかなぁ。」
「馬鹿か。」
「報道番組サーフィンしたいからってずる休みなんていくら何でもあんまりでしょーよ。」
「だって大規模原発テロよ!情報だってこれから刻々出てくるに決まってるしネットでも物議醸すに決まってるしその情報を逐一余さず追いかけたいとは思わないの!?」
「「思わない。」あんたと同じ理由でずる休みする奴がいっぱいいたら世間中が大混乱よ」
「あたし一人だけなら混乱しないしぃ」
「あんたのかわいこぶりっこがあたしに通用すると思うなよ。そもそも不謹慎だと思わないの、守備側にだって死亡者がでてるのに」
「犠牲者の冥福は祈るけど、それと事件に対する興味は別だもん。」
「…だもん。って。」
「ほらほら、佐藤も柴崎も朝飯行くわよ、あんた、あたしがそんな理由でずる休みするっつったら説教するでしょうに。」

(似たもの同士。……笠原、当麻蔵人、原発危機。覚えておいて、もしかしたら後々要るから。)
(あ…うん、)

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あきゅろす。
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