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図書館シリーズ。

「で、笠原は試験資格は取れたわけ?」
「失敬な!どこをどう押したらあたしが試験資格もらえないなんて想定が出て来んのよ!?ね、佐藤」
「……弁論出来ない」
「佐藤っ!?」
「自分で思い当たらないなら怒る必要もないじゃなァい?」
「柴崎や手塚や佐藤は余裕なんだろうなぁ試験」
「合格率が五割近いなら受かるのが普通。」
「それはその倍率を倍率と見なさない環境で育ってきた人間の発言よッ!中学校のときに英検四級を落ちたあたしにそれが言えるのかッ!」
「四級……履歴書に書けない。」
「だからあたしは受験とか試験の類は大概この足でやっつけてきたんだってば!」
「競技用ショートパンツと生足」
「絶対、儲かるって!」
「待て!儲ける手段が霊感商法からすごい勢いでかけ離れてないかソレ!」
「いや、笠原の足はマニアが多い。」
「そんな事言うな!佐藤っ」
「最初の昇任試験の筆記は図書手帳の中身で大丈夫。兄貴も姉貴も言ってる」

(そっか、お兄さん達も経験者か。)
(高卒で入ったからね。兄も姉も。)
(あんたのとこ皆本の虫だったり?)
(まぁ。)

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あきゅろす。
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