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めいん
向日葵
いつもの公園に二人

向日葵の種を一つずつ

一緒に植えた十年前


今はもう君と会うことも
少なくなったけど。

ネームプレートに
君と私の名前を書いて
『じゅーねんごも
またこようね。』
って約束したっけ。

“懐かしい”

その思いと共に歩きだす

向かう場所は唯一つ

あの頃、君といた公園へ




「あった…」

公園のはしっこ
十年前君と私の向日葵が
あった場所には
流石にあの日植えた
向日葵は無かったけど、
新しい向日葵が
たくさん咲いていた。

これは誰が植えたのだろうか。


「綺麗――。」

思わず口に出した言葉は
誰にも聞かれること無く
空に消える。





「…そうだな。」

消えた…はずだった。
まさか返事が
返ってくるなんて。


『誰?』なんて、
聞くまでも無かった。


だって、何年たとうと
君の雰囲気だけは
あの頃のままだったから。



忘れるはずがない

この人は
あの頃いつも一緒にいた
…君だ。




「久しぶり」

たったこれだけの
君からの言葉に
胸が高鳴る。

「久しぶり…」

少し声が震える。

こうやって
君と話をするのは
何年ぶりだろう。



君はあの日の約束を
まだ覚えているのだろうか。


遊具で楽しそうな叫び声をあげて遊ぶ子供たちが十年前の私たちと重なってみえた。




大好きだった君と二人で
無邪気に話したあの頃

ずっと心は進化して

抑えきれない気持ちを抱く







ねぇ、私はずっと






君のことが好きでした。





(花言葉:私はあなただけを見つめる。)


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