STAR☆QUARTET 身長のお話 ※翔視点 俺ー来栖翔には、理解出来ないことがある…それは先輩達も含めて、俺が1番身長が低いということだ… 「翔ちゃーん!今日も可愛いですねぇ!」 「可愛いって言うな!!」 普段からやっている那月とのやり取り。 「なんでですか?翔ちゃん、こんなに小さくて可愛いのに…」 「小さいは余計だ!!」 この那月の言動が俺が身長を気にするようになった原因と言えると思う…俺的には、漢気溢れた日向先生のような漢を目指しているから、かっこいいと言われたいものだ… この俺には、何が足りないんだろうか… 考えた結果、身長なのではないかという結論に至ったのである。小さいからこそ、可愛いと言われるのではないか… ここは身長が高いメンバーに聞くしかないと思った俺はすぐに行動に移すことにした。 まず身長高いというと…真っ先に頭をよぎったのは那月である。那月は本当にでかい。羨ましいほどに。 「お…おい、那月!那月って身長高いけどさ、どうやって伸ばしてるんだ?」 「え?僕にもそれはちょっと…あ!でも、実家が牧場なだけに昔から牛乳をよく飲んでたしそれかもしれませんね!」 「牛乳…か…」 昔から、俺も身長を伸ばすために牛乳を飲み続けていたのだが伸びてないぞ…?どういうことなのだろうか… 「もしかして、翔ちゃん身長伸ばす気ですね!それは駄目です!可愛くない翔ちゃんなんて、翔ちゃんじゃないですよ!」 「それは言い過ぎだ!」 俺=可愛いというのが定着してしまっているのだろうか…俺的には困る… 俺が身長を伸ばすことについて騒ぎ立ててる那月を放って、俺は藍のところに行くことにした。藍なら、色々と有効な方法を知っているに違いない。 「…身長を伸ばす方法ね。ないんじゃない?」 「…え?」 藍のところに訪れたわけだが、あっさりとないと言われてしまった…え?どういうことだ? 「ショウが色んな案を試したことから考えて、これ以上何をしても変わらないと思ってね。」 それは、俺の努力が無駄ということだろうか… 「ショウの場合は時間との問題だね。心配しなくても、時間がどうにかしてくれるんじゃない?」 「あ、そういうことか!」 無理して伸ばすよりも、自分に合わせて成長していくことが大切。それは音楽面でも、精神面でもどの部分でも当てはまるかもしれない。 「翔ちゃん、飲む牛乳の本数減りましたねぇ。」 「ん、まあな。」 藍と話して肩の荷は降りたのだが、やっぱり習慣と化していた牛乳を飲むことはやめられない。牛乳を飲み干して、テーブルの上に空になった牛乳瓶を置くと俺は伸びをしてうっしゃー!と気合の入った声を出す。 そして俺の1日は始まるのであった。 −−−−− 今回はギャグにならなかったです!アンケートにて、翔ちゃんに一票入っていたので遅くなってしまいましたが書かせていただきました。今度書く時はもっとハチャメチャな感じにしたいです。私的には、牛乳ってあんまり身長に関係ない気がするんですよね。身長の高い友達に聞いてみると、意外と牛乳嫌いとかあったりするので笑 [*前へ] [戻る] |