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狂愛症候群
3.

気付いたら、時刻は朝の8時。
蝉のけたたましい鳴き声に、珍しく苛立ちを感じながら目を覚ました。

苛立ちの原因は枕元に置いてある、夏輝くんから貰ったメッセージカードだ。

私は見る気にすらならなくて、机の上に投げてしまった。



昨日、響さんに言われて少し思案してから開いたメッセージカード。
一人で見ようと思って、あの後自室のベッドの上で読んだのだ。

内容は私の想像を遥かに越えていて、言葉が最初見つからなかった…


『恵へ。
そろそろ準備が終わる。
楽しみに待ってて。』


という内容だった。
花束の花の名前など、何も書いていなくて正直拍子抜けしてしまったものだ。

そして、私にはこの内容の意味がさっぱり分からない。何の準備なのか…。

悪寒を感じながらも、この意味不明な言葉に私は苛立ちを覚えていたのだ。

とりあえず、今日は夏輝くんに連絡してこの内容の真意を聞く事にした。

苛立ちと、突然訪れた不安に私は手を震わせながら夏輝くんに電話をかけた。



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あきゅろす。
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