軍パロお題
殺した正確な数なんて覚えてない。所詮私には過ぎ去った過去の話だ。
空が黒い
そんな中それに混ざるように黒い鳥がバサリと飛び立つ音
耳に入るのはその音と、私の足音だけ
『任務、終了しました』
「ご苦労。こっちに戻って来い」
『了解』
無線からの鬼柳隊長の指示に従い、隊の集まる場所へと向かう
途中、何度も赤黒いい液体に足を突っ込みソレがはねる音がした
鳥の泣き声、足音、血の散る音
鼻につく臭いは、死臭
もう原形を留めていない死体
黒い空を見上げる
自分と呼応するように飛び立っていく鳥達
まるで自分から逃げるように
その全てが言う
ココが私の居場所だと
逃れられない運命
私はそれに逆らわない
それが私の
使命だから
殺した正確な数なんて覚えてない。所詮私には過ぎ去った過去の話だ。
(私はただ殺すだけ)
(私は総帥の駒にすぎない)
(殺した数なんか知らない)
(だって、そんなモノに意味はないから)
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