不老不死のイケメン少女 1−2 「火影様お呼びでしょうか。」 ここは火影邸。 そこにいたのは最近入って来たアカデミー生達の担当教師の者達だ。 「少しあってもらいたい方がいてな。」 「どのような方なんですか?」 イルカはヒルゼンに問う。 「うむ。お主ら[蒼牙]を知っておるか?」 「ええ。まぁ確か万事屋ですよね?」 蒼牙を知らない者は余りいない。 「その蒼牙に依頼をしてな。」 「そ、蒼牙にですか!?」 教師達は驚く。 なんせ蒼牙は超有名で依頼が絶えないと聞いていたのだから。 「嗚呼。昔の知り合いでな。依頼をしたら許可してくれたわ。」 「そ、そうなんですか。それで?それがどうされたんですか?」 「その蒼牙の方にだな、一日教師をして貰いたいんじゃ。」 「え、えェェ!?教師ですか!?」 ヒルゼンのその言葉に教師達は驚く。 「その蒼牙の方は忍術と体術のスペシャリストでな。結界限界も持っておられる。」 「そ、そうなんですか!?火影様がお褒めになられる位なんて…」 「そりゃそうじゃ。なんせ、儂等五影全員でかかってもきっと勝てないような相手じゃからな。」 「え"!?」 その言葉に教師達は思わず言葉を失った。 「それでお前達にアカデミー生達に伝えてはくれないかの?」 「りょ、了解しました。」 教師達が了解すると… バリンッ 窓ガラスの割れる音とそこから現れる美しい少女と小型犬サイズの犬(?)だった。 「ちょっと名前1様。て荒すぎやしませんか?普通にドアから入ればいいものを…」 「いいんだいいんだ。それよりオレは早く甘栗甘の団子が食いてーんだよ。」 「ハァ。全く名前1様は…もう少し女性らしくしたらいかがです?」 「ハッオレに女子力なんてもんを求めんな。」 名前1と名前2が話しているのをイルカ達教師は呆然としてみている。 「ホッホッホ相変わらずですな名前1様。名前2も変わっとらんな。」 「よう!ヒルゼンの小僧!」 「お久しぶりです。ヒルゼン様。」 「こ、小僧!?」 教師達はどう見ても16位の少女が火影に向かって小僧といった事に驚いた。 どう見てもヒルゼンの方が年上だ。 「ん?嗚呼。そうそう!小僧だ!!何かおかしいのか?」 名前1は何故周りが驚いているのか分からないようだ。 「名前1様がその若々しいお姿だからじゃないですかな?儂の方が年寄りに見えるからでしょう。」 ヒルゼンは名前1に言った。 「んな!?失礼な!!オレはここの奴らの500倍は軽く生きてるぞ!柱間の小僧にも会ったことあるしな!!」 教師達はあんぐりと名前1を見ていた。 どう見ても年下そうに見える少女がそんなに生きてるなんて… 「分かりやすく言うと名前1様は不老不死なんです。そして私は名前1様に使える一族の狼、名前2でございます。私は18代目です。」 目をパシパシさせ、驚いている教師達にさすがの名前1もしびれを切らしたようだ。 「もうその事はいい。それでヒルゼンの小僧。オレたちはいつから教師になればいいんだ?」 最初はドスの効いた声で話していたせいで周りが一瞬にして静まり返った。 「その事ですが3日後にやっていただきたいのですが。」 「ん!リョーカイ!」 「家は手配しましたのでこの地図で。」 「分かったぜ!んじゃ3日後な!オレたちは甘栗甘行ってくっから!」 そう名前1は言うと名前2を小脇に抱え窓から飛び降りた。 残された教師たちは未だに呆然としていた。 [*前へ] |