無の世界
なんにもないぼくは世界の終わりを歌う
なんにもないぼくは世界の始まりを歌う
終わりが始まり
世界が終わって世界が始まる
なんにもないぼくは無の世界で
たった一人で歌い続ける
無の世界にはなんにもない
終わりも始まりもない
喜びも悲しみもない
夢も現実もない
ある日一人の少年が
夢を通じて迷いこんだ
彼は無を夢へ
夢を現実に変えた
なんにもないぼくは身体をもらった
身体をもらったぼくは名前ももらった
なんにもなかったぼくはもういない
無の世界から連れ出してくれてありがとう
大好きです、神様
08.10.07
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