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ブルーローズの狂気
「愛してる。愛してた。愛されたい。愛したい。愛したい、愛したい、それなのにどうして?お前が愛してくれている。お前が受け入れてくれている。わかっているのにどうして?どうしてこんなに悲しい?
愛したいのに、愛したいのに、愛したいのに!!どうして俺はお前を拒絶してるんだろう。どうして拒絶されてるのにお前は俺を愛するんだろう。お前を拒絶する理由がわからない。お前に愛される理由がわからない。悲しい理由がわからない。愛せないから?愛されるから?拒絶するから?受け入れてくれるから?ねえどうして?
世界を俺が愛してる。俺が世界に愛されてる。とても喜ばしいことなのに、とても嬉しいことなのに。どうしてこんなにも悲しい?どうして涙が止まらない?どうしてお前を愛せない?」

琥珀の瞳に涙を溜めて、それでも笑顔を浮かべながら彼は問いかけた。
答えなど最初から決まっているのに。



ルーローズの



「お前が神で、オレも神だからだよ」

彼は一層激しく泣いた。



title by 透徹
10.10.27

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あきゅろす。
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