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ノリと勢いで始めると後々厄介な事になる
11月11日午後3時。
アマゾン川流域青木町の自宅にて、MZDは叫んだ。
「11月11日はポッキー&プリッツの日!!というわけでポッキーゲームしようぜ!!」
眼をキラキラさせたMZDはこれみよがしにコンビニの袋を掲げた。
「菓子会社の思惑に乗せられた馬鹿がそこに…」
「なにそれ面白そう!!」
呆れたようにいう黒神と、MZD同様にノリノリのP-cat。
カタツムリとKaeruは興味なさそうに将棋をさしている。
「お前ら少しは興味を持てよ」
二人は話しかけてきたMZDを無視して、将棋を続けた。
「そぉーい!!!!」
機嫌を損ねたらしいMZDは、将棋板を力の限り投げ飛ばした。
「…5勝4敗で僕の勝ち」
「今のはノーカウントだろ」
「でも今の続けてたら、ツムリンが負けてたよ」
「逆転したかもしれないだろ」
「絶対ムリだね。今のは僕の勝ちだよ」
「勝ち逃げする気か?」
「嫌だなぁ。そんなことするわけ…」
「トリックオアトリートゥ!!!!」
二人のやり取りにしびれを切らせたMZDが、持っていたビニール袋で両者の頭部を殴打して黙らせた。
「なにするのMZD」
「ハロウィンは先月だが?」
ようやく自分に話しかけてきた二人に対して、自慢気に言い放った。
「ポッキーゲームしようぜ!!」
今まで台所にいたいぬ千代が帰ってきたのは丁度その時だった。


「で、結局やるんですね…」
「あいつは言い出したら聞かないからな…」
諦めたように肩を落としたいぬ千代を黒神が慰める。
そんな事など気にせずに、MZDはポッキーゲームの準備を進めていく。
「今回使うポッキーはこれだ!!」
そう広くない部屋で叫んだMZDの手には白い箱が。
「なぜ極細?」
「好きだろ?」
「確かに好きだけどさ、なぜポッキーゲームなのに折れやすい極細を選ぶのかがわからない。あと、正直に言うとポッキーよりもアルフォードのほうが好きだ」
「さすが黒神、甘党だな」
「関係ない」
「よし、それじゃあペアを決めるぞー」
一人で勝手に進めて行くMZD。
マスターズの中ではP-catだけがMZDの手伝いをしていた。
「どうやって決めるの?」
「あみだくじ」
「オッケー」
なにやら紙に書きこんでいき、ものの数秒で顔を上げた。
「ペア決まったよ」
「早っ!!」
いぬ千代のツッコミはスルーされ、ペアの発表が行われた。

1ペア カタツムリ、MZD
2ペア 黒神、いぬ千代
3ペア P-cat、Kaeru

「うわぁ…」
「なんていうか」
「なんともいえない組み合わせだな」
各々がペアを確認している中、MZDがカタツムリに囁く。
「カタツムリ…俺、実は黒神とポッキーゲームしたかったんだけど」
「あんたがあみだにしようって言ったんだろ!?」
「だってまさかこんな結果になると思ってなかったからさ、俺と黒神はいつでも赤い糸で繋がってるって信じてたんだ」
「ゴメンMZD、今の発言ナチュラルにキモい」


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