花言葉 4
「お帰り、MZD」
「ただいま、ところでコレ…」
「近所の人にもらったから、飾っといた」
部屋のいたるところに置いてある花瓶。
その中にオレンジ色の花が入れられている。
「キンモクセイか?」
「うん。いっぱい咲いたから少しやるって言ってた」
少しって量じゃないと思うのだが、あえて言う気にはなれなかった。
それに、キンモクセイの香りは嫌いじゃない。
仄かに漂うキンモクセイ特有の香りは心を落ち着かせる。
「P-cat、キンモクセイの花言葉って知ってるか?」
「知らない」
「お前とは逆のタイプの人間を示す言葉だよ」
キンモクセイ:気高い人
「教えてくれないの?」
「教えたら教えたで煩いから嫌だ」
「えー何ソレひどいー」
09.09.28
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!