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non voglio sono nata
優越感と劣等感
終わることのない争い
絶え間なく続く殺し合い
世界の真実を見たときに
生み出された理由を知った


人間は世界を安定させる為に創られた
人間は自分たちと違うものを
軽蔑し、迫害し、滅ぼした
人間は同じ人間を妬み、恨み、憎悪した
優劣を生み出し、そして殺し合った

草木は焼かれ
大地は血に染まり
罪のない命が奪われ
世界は不安定になった

神は人間を創ったことを後悔した
人間を妬み、恨み、憎悪した

そして絶望した

神である自分は、世界にある命全てを愛さなければならない
神は無意識の内に人間を憎む気持ちを、自分の中から切り離した


終末を迎えた世界が混ざり合う狭間の世界。
切り離された思いはその世界を漂い続けた。
気の遠くなるような年月が流れると共にそれは自我を持ち、同時に肉体を得た。
――創造神そっくりの肉体を。
創造の神から生まれたオレは破壊の力を持っていた。
その力を使って狭間の世界から抜け出した。
狭間の世界は外の世界とは時間の流れが違う。
オレが切り離されてから数千年経ったと思っていたが、実際は十数年程だったようだ。
狭間の世界からでて、オレはポップンワールドに帰ってきた。
最後に見たポップンワールドとは少し違っていたが、当時の面影を残しているところもあった。
その懐かしい世界でオレは神を探した。
オレが居ることを悟られないように力は使わなかった。
知られればすぐにでも消されてしまうだろうから。
力を使わずに探すのは困難だった。
おかげで神を見つけられないまま数年が経った。
諦めて力を使おうとしたときにある噂が耳に入った。

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