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くわばらくんとまるいくん
ハゲとガム3



最近ジャッカルがおかしい。端から見たらおかしいとこなんてないって思うかもしんないけど、俺にはわかる。あいつといつも一緒にテニスしてたんだ。日本一のダブルスだぜぃ。打ってくるボール、試合中の仕草の一つ一つでわかってしまう。
それに俺はあいつが好きだから。


「な、なぁジャッカル。最近どうしたんだよぃ?」


「ん?何がだ?」


「なんか元気ねぇだろ。」


「…ブン太には適わなねぇな。俺、彼女と別れたんだよ。」


「え?ななんで!?」


「あいつ仁王が好きみたいだったんだ。それで、一緒のテニス部の俺と付き合ったらしい。」


やっぱあんな可愛い子が俺を好きなんて有り得ないよなとジャッカルは笑いながら話す。


「そんなのひでぇじゃねぇか!!何笑いながら話してんだよ。」


「ははっいいんだよ。あいつも謝ってたし。それにこれでまたブン太の世話ができるしな。」


「なっ世話って。てめぇふざけんな!」


「はははっ」


「くそー…」


「お、おいブン太何泣いてんだよ。」


「…うるせー」


「うるせぇってお前な…ったく。」


きっとジャッカルは悲しかったと思う。だってあいつ彼女にベタ惚れだったんだぜ。でもジャッカルは絶対俺の前では泣かないから。俺が変わりに泣いてやる。


「ずびびー」


「汚ねぇな!おらティッシュ。」


「うー」


「ほれ、かんだ。」


「チーン」


うん。ジャッカルはこうやって俺を甘やかしてればいいんだ。
























ハゲとガム
(お前は俺が幸せにしてやるよ)




あきゅろす。
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