くわばらくんとまるいくん
ハゲとガム7
「あ、そうだこの前の返事だけどさ、俺も好きだぜ。」
「え?」
「ぷっマヌケ顔。」
マヌケ顔っててめぇ馬鹿にしてんのか。いやいやいや、つか重要なのはそこじゃねぇ。
「好きって何が?」
「何ってブン太に決まってんじゃん。」
決まってねぇし。え、何これ。これってさもしかしなくても告白の返事だよな。なんでこんなムードもなんもないようなとこで言うわけ。普通に帰ってる途中じゃん。部活ん時もそんな素振り見せなかったし。何で突然言うんだよ。つかあっさり言い過ぎじゃね?結構悩んだんだけど、俺。ジャッカル笑わねぇなとか言わなきゃ良かったなとか。シリアスな雰囲気だったぜぃ、今まで。
「ジャッカルくん。」
「そのキャラなんだし。」
「僕は君のことが大好きです。」
「あ、それでいくんだ。」
「テニスより食いもんよりジャッカルくんが大好きです。」
「おう。」
「そんな俺の大好きなジャッカルくんも俺のことが…」
「好きだぜ、ブン太。」
「…っ…」
どうやら聞き間違いじゃないらしい。好きって、ジャッカルが俺のこと好きだって。やばい死ぬほど嬉しい。ジャッカルジャッカルジャッカルジャッカル。絶対幸せにしてやるから。もうこれ以上ないってくらい愛してやるからな。
「…ジャッカル、大好き。」
「サンキュ…」
ちゅっとおでこにキスされて、心臓が壊れるくらいドキドキした。どれだけジャッカルに惚れればいいんだ俺は。ジャッカルに抱きしめられながらそっと思った。
ハゲとガム
(ジャッカル、もっとちゅうー)
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