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おとこまえ(向日)
可愛い顔に似合わず男らしい性格をした男の子が私の好きな人。友達も多くて男女共に好かれる彼はみんなの人気者。テニス部に所属しててレギュラーの彼を好きな女の子は沢山いてその中の一人が私なのだけど、可愛い女の子が多いから私なんか足下にも及ばないと思っていた。
「あ、あのさなまえ!返事は…?」
「っ…」
なのに顔を真っ赤にして告白してきたのだ、あの向日岳人くんが。
「うん、と…あの、あのね…」
「うん。」
嬉しい、けど私で本当にいいのかな。向日くんのことはずっと好きだった、でも何もかも普通の私じゃ向日くんに釣り合わない。
「なぁ、なんか余計なこと考えてない?」
「えっ!」
「俺はさ、例えばすごい可愛い女が居てそいつが俺のこと好きだつってもお前がいい。お前が好きだ。」
「むか、ひくん…私も、向日くんが好き。」
「本当か!やったー!」
その後向日くんと手を繋いで教室まで帰った。ゆっくりゆっくり歩きながら。
おとこまえ
(俺はお前が一番可愛いと思うぜ)
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