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君という親友(桑原)
「ジャァァァカル!」
「どうわっ…ってぇ…にすんだよなまえ!」
「うるさいジャッカルのくせに。」
「意味わかんねぇから。」
こいつはいつも事あるごとに俺をど突いてくる。ちなみに今日はケツアタックだ。女としての自覚はないのか、お前は。
「ジャッカルジャッカルジャッカルジャッカルジャッカル。」
「なんだよ。」
「ハゲ、コーヒー豆!」
「はぁ…どうしたんだなまえ。」
「う〜…フられた…」
話を聞くとこの前告白して、OKをもらった相手(名前は何だっけな)にフられたらしい。そういえばずっと格好いいって言ってたような。
「うぅ…ぐすっ…何がいけなかったのよぉ…ダイエットも話し方も立ち振る舞いも頑張ったのに。」
「よしよし。」
「最後なんか、お前なんかジャッカルと居ればいいだろとかなんとか言ってさ…」
「なんだそれ、意味わかんねぇな。」
「でしょ?…大体なんでそこにジャッカルが出てくんのよ。」
本当だ。なんでそこに俺が出てくる。まぁ、でも心当たりがないわけじゃない。なんだかんだ俺達はいつも一緒にいるし、多分誰よりもこいつと居る時間が長いだろう。
「ふぅ…でももういいわ!」
「立ち直り早ぇな。」
「そこが私のいい所よ、ジャッカル君。それにあいつ、ジャッカルの事を馬鹿にしたのよ。あぁあのテニス部の目立たない奴ってね。」
「!?」
「全くいい加減にして欲しいわ!テニス部で誰よりも頑張ってるのはジャッカルよ!」
「ふっ…サンキュ…」
君という親友
(遊びに行くわよ、ジャッカル)(俺もかよ)
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