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幼なじみ(忍足)



よく少女漫画とかである、幼なじみがどんどんかっこよくなっちゃって好きになっちゃうとか相手も好きで両想いになるとか。私も女だから一度はそうゆうのに憧れたけど、一瞬にして悟った。あれとは無理だ。


「なぁなぁ、なまえ。俺と映画観に行かへん?」


私の幼なじみ、忍足侑士とは。


「映画って何観に行くの?」

「ドラゴンボールの実写版や。」

「うん、いいよ。」


テニス部で氷帝の天才と称されてるこいつ。イケメンだし、モテるけど如何せんオタクだ。それも極度の。前にコミケに連れて行かれた時は死ぬかと思った。


「楽しみやんなー。久しぶりになまえと遊ぶねん。」

「そうだね。」


だけど侑士はなかなか良い奴で。普段はポーカーフェイスだのクールだの言われてるけど、結構思ったことを素直に言える奴だ。


「なんだかかんだ言って私はあんたが好きだよねー。」

「え、ちょ、なまえ、今の告白!?」


憧れの少女漫画みたいな展開は私には訪れないけど、こいつの隣に居れて良かったと思うわけで。とりあえずこの勘違いしてる幼なじみに、私の好きな人は跡部様だということを伝えようか。




















幼なじみ
(おお俺も好きやで!)(だから違うって)



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