[携帯モード] [URL送信]

気まぐれ屋
分かってほしい…(ツナ・切)
「もぉ嫌いっ!!」



パタン………




ドアが閉まり、一人寂しく走りながら一滴の涙を流した。





「どうして分かってくれないの??」




あたしの気持ちを知っているのに…どうしてそうやってはぐらかすの??





…切ないなぁ

















「何してるんだよバカツナ!!」


「お前に関係ないだろ!!ってか、いつから見てたんだよ…」

「最初からだ…」


もう諦めてため息を一つ零した。



俺のことが好きなことは知ってる。俺もかおりのことが好きだ。



でも俺といることで、変なことに巻き込みたくない!!




好きだからこそ…。



「もう帰る…」



そういい残して教室を出た。
















「おやおや…どうしたのですか!?クフフ」




あたし…今夢を見ているのでしょうか??



クフフって…
しかもあの頭……。




見なかったことにします。



「沢田綱吉になにかされましたね…」

されたと言うより、むしろ言われた??



あぁ…この人はどうして言ってはいけないことを言うのだろうか。



また視界がぼやけて見える。


いつからこんなに涙腺が弱くなったのだろうか…。



「クフフ…僕がすべてを忘れさせましょうか??」



その時だった…


「かおり??」


あぁ…どうしてタイミングよく現れるのだろう。



「骸…かおりになにかしたのか??」

「そんなことはありませんよ…クフッ」



まぁいいや…


そういい残して、あたしの腕を引っ張って連れられた。

















やっぱり好きなんだなぁ…と
改めて思った。

骸とかおりが一緒にいたとき、なんだかイラッとした俺がいた。


気づけは、かおりの腕を掴み歩いていた。




「なんで泣いてたの??」


そう聞いても、首を振るばかりだった。














「なんで泣いてたの??」

そんなの…




言えるわけない…



君が答えをはぐらかすから…なんて。




も…訳わかんないや。



一つ…また一つ。
途切れることない涙。


もし…君があたしを好きだと言ってくれたら…、あたしはどんなことがあってもそばにいるから。

BackNext
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!