気まぐれ屋
バレンタイン(雲雀寄り・甘)
今日は朝から
彼氏がやって来た……。
午後から会う約束したのに…。
ママ達はちょうど仕事が忙しくて昨日から帰ってきていない。
……タイミング良すぎでしょ。
「……何かおり??」
「なんでもない…ってかあたし今からチョコレート作りしてくるから!!」
そう……
今日はバレンタイン。
昨日は部活が一日あって忙しかったため、今日の午前中に作ろうと決めていたのに、本人が朝から来たのだった。
とにかく作ろう。
材料はすべて揃っているし全て計量もした。
材料を混ぜていた時に急に背後から抱きしめられた。
「///なっ何……恭弥??」
「何作ってるの??」
そういって耳たぶをあま噛みしてきた。それがくすぐったくて、ビクッとなった。
「………っ秘密!!」
「ふーん……」
そう言ってずっとあたしの腰をずっと抱きしめたまま話す気配はない。
「ねぇ恭弥??離してくれないと動きにくい……」
「…………」
たちが悪い!!
あたしは諦めてそのまま作ることにした。
「よしっ!!あと5分で完成♪暇だったでしょ??」
「……別に??」
相変わらず素っ気ない……
「……でかおりはなんでそんなに何個も作ってるわけ??」
「えっとハルでしょ…京子に花とか…あとはツナとかたけちゃ…………んっ///」
あげる人の名前を言って、指で数えてたのに急に腕を捕まれて荒っぽくキスをされた。
「なに……するの!!」
「かおりがムカツク…」
そんな理由で!?
キスなんておかしいでしょ??
「…沢田綱吉や山本武にあげるの」
ムスーっとしたままそっぽを向いている。
……なんか可愛いかも。
「幼なじみだからだよ??昔からあげてるし…心配しなくても大丈………」
大丈夫だから。
そう言おうと思ったのに、恭弥の唇に阻まれて続きが言えなかった。
この続きは身に任せよう……。
バレンタインの甘い甘いひと時。
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