オレンジの涙 ケーキの日 今日の放課後は月一の楽しみ『ケーキの日』。 「おはよーさくら」 「おはよーツナ!!珍しく早起きだね♪」 「んーっ…なんか目が覚めちゃって」 それでもやっぱり、眠そうに目を擦るツナ。 なんかツナがあくびをすると、あたしまで眠くなっちゃいそうになるよ。 「んじゃあ母さん行ってきます」 「ママ!!今日ゎ京子達と遊んで帰るから、ちょっと帰るの遅くなるね!!」 「はいはい。二人とも気をつけてね」 ツナは、ほんとにいい人と一緒にいるなぁと思う。 信頼し合ってるってゆーか…。 なんとなくうらやましいなぁ…って思うときもある。 「どうしたのさくら??ぼーっとしてるとおいてくぞ!?」 「やだよーっ!!ツナ待ってーっ」 きっと優しくて回りに気遣いが出来るからなんだろうけど。 「さくら!!今日は京子ちゃん達と一緒に帰るの??」 「うんっ♪今日はケーキの日だもん」 「十代目!!なら俺らもパーッと遊びに行きませんか??」 有無も言わさない、獄寺のトークは凄いと思う。 「さくらーっ!!そろそろ行こう」 「うんっ」 振り返り、ツナにまた後でねと言って、教室を後にした。 待ち合わせ場所には、もうハルが来ていた。 「ごめーんっハル!!」 「お久しぶりですっ!!京子ちゃん、さくら♪」 相変わらずニコニコしていて、元気な子だ。 いつもの通り、ケーキ屋さんに行って、それぞれの好きなケーキと飲み物を頼んだ。 カフェテラスへと三人で向かい、それぞれの学校の話しや、家での出来事を話したりした。 「ねぇハル…京子…あたしね最近ある人の事ばかり考えちゃって…ねぇどうしたらいい??」 誰にも打ち明けられなかった話し。 でも京子とハルになら話せた。 それにこの二人なら、何か答えをくれる気がしたんだ。 BackNext [戻る] |