オレンジの涙
帰り道
「やっとテストが終わった♪」
「俺もうだめだぁ」
二人揃って帰り道でのぼやきごと…。
「十代目なら大丈夫ッス!!」
って隼人は言ってるけど……
あたしへのフォローは無しかよ!!なんて心で思わず突っ込んでしまった。
明日からは三連休♪
思わず顔がにやけてしまいそう…。
「さくら…顔が気持ち悪いぜ」
な…何っ??
こんな可愛い子→え…
に対してかなりひどくないっ!?
文句を言ったところで、この人が反省するどころか、絶対に言い合いになるだろう。
しかしあたしにはもう体力が残ってない。
「だいぶ疲れてるみたいだね…」
ツナはそう言いつつも、苦笑いを浮かべていた。
「じゃあ俺はここで失礼します!!馬鹿はさっさと寝とけよさくら!!」
「はいはいっ」
「あははっ…またね獄寺くん」
もうすぐ夏が来るだろう。
その前に梅雨が来るなぁ…。
「ねぇさくら??明日は遊園地行こっか??」
「覚えていてくれたんだ…♪」
ツナは、だって三日前の事だろ??なんて笑いながら言ってくれたけど、覚えてくれたことがうれしかった。
「明日が楽しみになっちゃった!!」
「さっきまで、さくら元気なかったのに」
そりゃそうでしょ!!久しぶりの遊園地だもん!!楽しみなはずに決まっている。
なんだかんだで家に着くなり、ツナはリボーンに脅されていた。
「あらっ…お帰りなさい♪」
今日は頑張ったご褒美に大好きなハンバーグ♪♪
「やったぁー♪」
なんか浮き沈みの激しい一日だった風にも思えてきた。
このまま幸せがずっと続けばいいのに…。
そう心のなかで願った14の春だった。
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