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オレンジの涙
気づいてる??
「お待たせしました」



カタン………。



それぞれの机の上に差し出す。

「どうぞ…」
「ありがとう」




ツナは全く気づいていなかった。毎日会って声も聞いてるのに何故だ!?



ちょっと蹴っ飛ばしてやりたい気持ちを押さえてリボーンの所へと向かった。



このまま蹴っ飛ばしてしまったらみんなが考えた大作戦も失敗に終わる。



「お待たせしました」

「あぁ…サンキュー」



リボーンにもばれてない!!
なんかあたしほんとに凄かったり!?なんて甘い考えだった…。



「さくら何してんだ??ニヤッ」



耳元でぼそっと言われた。しかも何ですか!?その黒い笑い顔!!



いーーーやっ!!
やっぱりばれてました!!



なんて内心は暴れ回っております。





そしてディーノさんの所に行ってデザートを前に差し出した。






「どうぞ……」


「サンキュー」



そう言ってデザートを食べだした。うーん。なんで誰も気づかないのだろう???



部下の皆さんは笑いを堪えていた。あたしは泣きたい気分だっつーの!!





ウィッグを外してベッドへとダイブした。
ゴロンと転がっているうちに睡魔が襲って来る。



やばい……眠い。お風呂に入ってないけどまぁいいや…。


なんて思ってたんだけどなぁ。


「チャオっスさくら」

んーっ??夢かなぁ??
それにしてもリアル……。



「んーっ?」

「メイド服がシワになるぞさくら!!」


シワになる??



ウキャー!!それだけはご勘弁をー!!明日も着るんだし。



「明日も着るのか??」


「ってえーっ!!リボーン!?なんでいるの!?」


やっぱり夢じゃなかったようです。いやーっ!!


リボーンはマジマジと服とあたしを見ていた。どうせ似合ってませんよ!!


「で…そんな格好をしてる訳はなんださくら??」



いやーぁ…話すと長くなりそうなので、簡単に説明をしたら「面白くなりそうだから黙っておいてやる」と言って部屋から出て行った。



とりあえずばれないようにウィッグとメイド服はクローゼットの中に隠して再び眠りについた。

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あきゅろす。
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