オレンジの涙
ママの本音
お風呂からあがると、ちょうどママと二人きりになった。
「ねぇママぁ??」
「んーっ??さくらちゃんどうしたの??」
カチャカチャと台所で明日の仕込みをしているらしい。
「どうしてイタリアに一緒に行かないの??」
カチャ……。
仕込みの手を止めて、あたしの座っている椅子の前に座った。
「この際だからばらしちゃうけど、もうすぐパパが帰って来るのよ♪」
うふふっと笑いながら、満面の笑みで見つめられた。
かなりの乙女心モードに突入でございますなぁ。
「だから二人でイタリアに行ってきなさい??」
つまりデートしたいというわけで……あたしとツナは
邪魔物ということだ。
行ってきなさい…。というより行ってほしいの方が、合ってる気もするのだが…。
「じゃあお土産いっぱい買ってくるからね!ママもパパと楽しんでね♪」
そう言い残して部屋に戻る前にツナの部屋に行った。
「あたしねイタリアに行こうって思うんだけど…」
「俺はどうしようか迷い中なんだよなぁ」
とりあえずパパが帰ってくることとママと二人でデートすることを話した。
ツナは口をあんぐりと開けたまま放心状態だ。
「父さん……生きてたの??」
「当たり前じゃない!!何を勝手に殺しちゃってるの」
まぁ無理もないか。もうだいぶ会ってないもんね…。
それにツナには内緒でパパは星になったって言って騙したままだっけ??
ツナは答えを決めた様子で、結局三人(あたしとリボーンとツナ)で行くことになった。
夏休みまであと一週間!!
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