オレンジの涙
変わらない毎日
あなたと出会ってから、たくさんの事を知ったよ??
こんな感情があるなんて知らなかった……
あなたに出会わなければ、あたしはなにも知らなかったただの、子供だったのかもしれないね。
「ツーナ!!朝だよー??」
「んー…もうちょっと」
和やかな朝…。
同じ毎日が繰り返される。
「もーっ!!そう言って毎日遅刻するくせに…」
あたしゎツナを起こすことが、毎日の日課になっていた。
「バカツナ…とっとと起きやがれ」
ドカッ…。
あっ……痛そう………。
そう……リボーンが家に来てからは、あたしが起こしても起きないツナが起きてくれるようになった為、あたしの日課じゃなくなっていた。
半ば殺されそうにも見えるのだが……
「っー!!いてぇよ…もぉ…あっ、おはよう…さくら」
いつも起きたらこうやって挨拶する姿が、可愛いって思ってることはあたしの秘密。
「おはよ♪それより急がないと!!」
あーっ!!なんていつもの事ながらバタバタ支度をしている。
「俺らもママンの所に行くか!?」
「そうだねっ」
ママの作った料理は、『世界一美味しい』って言っても過言じゃない!
そんな料理を口いっぱい詰め込むツナ。
「あーぁ…そんなふうに食べてると…」
「んっ……ちょっ水!!」
タイミングよく喉に引っ掛かってくれた。
「ふふっ♪さくらちゃんの言った通りになっちゃったね」
ママは、毎日この光景を見飽きないのだろうか??
ピーンポーン――
「京子じゃねぇのか??」
んー…そう言えば!!
今日は早く行く約束をしていた。若干忘れ気味だった。
「そうかも!!じゃあ行ってきます♪」
「「いってらっしゃい」」
みんな声を揃えて言ってくれるのが、なんだか嬉しかった。
「おはよ!!さくら」
「おはぁ♪あっ…今日ママがケーキ作るらしいから、家に来ない??もちろんハルも来るんだ!!」
ケーキ仲間の3人組。けっこう一緒にいることが多い。
「いいの??行きたい!!」
きっとツナが喜ぶだろうなぁ☆なんて、思ったのはやっぱり秘密!
あっという間に放課後…
あたし達ははいつもの場所で、ハルと待ち合わせをした。
「すみません!遅くなっちゃいました」
パタパタと長い髪を揺らして現れたハル。少し走ったのか息を調えていたのが分かった。
「大丈夫だよ。あたし達も今来た所だし…ね??さくら…」
「うんっ♪それより早く行こ!!ママもお待ちかねだよ??」
「ただいまー♪………っ…」
「お帰りうさくらちゃん」
バタンっ!!
思わず扉を閉めてしまった。…帰ったら知らない人。一体誰なのだろう。そもそもあたしの家なのか??
「ハル…京子??ここってあたしの家??」
「何言ってるんですかぁ!!」
「さくら…どうかしたの??」
だってだって……
「お帰り〜さくら♪あっ!!二人ともどうぞ上がって??」
「お邪魔します」
タイミングよくツナが現れた。
ってかその前に!!
「ねぇツナ…さっきの人って誰??あたしの名前知ってるみたいだけど……」
あぁーと納得してツナはあたしに教えてくれた。
「さっきの人はね??……
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