オレンジの涙 いざジャポーネへ inイタリア 「ロマーリオ…スケジュール調整は??」 いつもながら、バタバタとしながら仕事をこなしている。 キャバッローネのボスなのだから、仕事がないということもあまりないのだが…。 それでもスケジュールを空けたい理由…。 「まぁ…今日のうちに二つのファミリーとの話し合いが終われば、二週間程は…」 何もなければいいのだが…。 「んじゃあ…さっさと集合のアジトまで行って、可愛い弟分に会いに行くとするか」 弟分であるツナに会いたいのは当たり前。 そうは言ってみたのだが…… その妹であるさくらにも会いたい。 どちらかと言うとツナよりも… 部下達もなんとなく気づいてはいるものの…ボスに何も問いたりはしなかった。 その近くでエンツィオは、いつも間にか水を吸収して、そこら辺のものをガリガリと食べていた。 「おいっ!!エンツィオ…ロマーリオーッ!!ドライヤーを持ってきてくれ!!」 いつもの事ながら、部下がいないとダメダメなディーノである。 『ボスがさくらさんのこと好きなのは知っているが(多分そうなのだが)厄介事が起きそうだなぁ…』 ロマーリオが密かに思っていることが、現実に起きないことを、部下全員が願った。 「お前らもジャポーネに行く準備しとけよ…あと手配も済ませておけ」 「「了解しました」」 ボスに言われる前にもうみんな準備は出来ている様子だった。 BackNext [戻る] |