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< Beast >
いつも"夜"になると鬼畜な王様は、二人の気持ちが通じたその日、"昼"からモード全開だった。
「――――足んねぇんだよっ」
出しても出しても全然足りないと腕の中の鳴く恋人を容赦なく突きあげる野獣は、全く衰えを知らない。
もうすでに3回目の行為ともなると魅力的な喘ぎ声にも泣き声が交るが、ひとり寝のさびしい日々を思うと獣の動きは止まらない。
何しろ、数週間の長〜いお預けをくらったのである。
そのうえ、やっと今日愛しい恋人から初めて「好きだ」と言ってもらえて、今日を逃していつ愛の行為を交わすのだというこの状況。
―――野獣な王様が止まるはずがなかったのである。
甘い悲鳴を上げてベッド前方へとずり上がる腰を掴んで引き戻し、王様は自慢の腰を多いにフル稼働させた。
「ひぃっ!!ああぁぁっ・あっっあっ・・んっ・だめ・・ああっ」
ダメと可愛い声で鳴かれても思春期真っ只中の野獣には無理な相談である。
―――むしろ泣き出すまで苛めたい。
「・ああっ!!っ・・、待って・・あっあっ・・・・」
その綺麗な小麦色の背中を反らして涙いっぱいにお願いされても、余計に煽られるだけで「待てない」に決まっていた。
「――――――ちっ、誰が待つかよっ!」
背後から攻めるのを一旦止めて、横向きにすると右足を高く上げさせて、太ももを逃げられないように片腕で固定する。
すると犬のおしっこのような格好に羞恥に駆られて逃げようともがく恋人を王様は意地悪く攻めぬくのだ。
「・・・やっ!せんぱ、やああっぁぁっ!・あっ!・・あ!あっ!・・」
繋がりの一層深くなった体制にシーツを掴んで、必死に揺れる体を保つ恋人は、文句なく可愛いい。
涙を流しながら濡れた唇で喘ぐ彼が、愛しくて、愛しくて・・・・だから。
今夜はしつこいくらいに恋人の良いところを突きまくって絶対に苛めぬいてやるのだと王様は鼻息荒く心に決めている。
――――――白昼堂々学園から連れ攫われた騎士様は今夜は特に、おいしく王様に食べられてしまう運命なのである。
End.
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