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Heの小説
Igo on a trip sunn day
神社から歩く事、数分・・・俺は水無月浜へ着いた・・・ここの浜は水無月祭の最後の締めとなる大花火が良く見える特等席となっているが・・・花火が終わり早数時間・・・辺りには人気が全く無く存在が確かめられる物は・・・静かに・・・漆黒にうごめく波の音・・・辺りを明るく照らす月の光・・・近くに有る飲み物が殆ど“売り切れ”と表示された自販機・・・そして・・・等間隔に並んでいる電灯の光とそれに群がる羽虫だけだった・・・そして俺は黙って海を見つめ近くの砂浜に降りるための階段に腰掛ける・・・ふと空を見上げる・・・満面の星空だ・・・月は半月より少し欠け・・・たまに雲が黒い影の様に月明かりを遮る・・・しかしそんな行為が・・・天の川を良く栄えさせている・・・そして俺が一言・・・

竜也「・・・ミルキーウェーイとは・・・良く言ったものだ・・・」

と呟く・・・しかしその呟きも月夜に静かに吸い込まれて言った・・・俺がここまで感傷的な気分になっている理由・・・答えは簡単だ・・・恋敗れ・・・悲しみをたたえる目を見てしまったからだ・・・その目は自分も良く知っている目・・・自分にはもう陽が当たる事は無い・・・と思い込み・・・それが悪循環を引き起こす・・・だから俺は有る言葉を口にする

竜也「Igo on a trip sunn day」

と・・・

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あきゅろす。
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