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Heの小説
決断へのフォロー
あの夜・・・覇流が水を選ぶと決断した時・・・一瞬何を言われたのか・・・分からなかった・・・いや・・・分かりたくなかった・・・そして・・・何で水がと言うような黒い感情と・・・幸せになって欲しいと言うような感情が入り混じって何が何だか分からなくなった・・・最後には涙が溢れ出しそうになって・・・だから必死にこらえて覇流に・・・「水を泣かせ無いでよ」と精一杯の強がりをはいてその場を逃げる様に後にした・・・必死に涙をこらえて山道を下って行く・・・すると山道の入り口で2つの影が私の前に遮る様に立っていた・・・

竜也side

今・・・1人の女の子・・・凜が美咲の胸の中で嗚咽を押し殺して泣いている・・・美咲が「我慢しなくて良いよ」・・・と優しく囁く・・・どうやら覇流はちゃんと決断を下したらしい・・・昔一目惚れした女の子と一緒になると・・・時々押し殺せない声が聞こえてくる・・・そんな凜を美咲は優しく包み込み背中を撫でる・・・俺は泣いている女の子を見て楽しむ趣味は無い・・・だから美咲に目で先に行くと合図し・・・夜の海に向かって歩きだした・・・理由は分からない・・・只・・・今は自分の感情に流されて見るのも良いと思ったから・・・只・・・初夏の穏やかな漆黒に染まっている海に向け歩く・・・

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