[携帯モード] [URL送信]

Heの小説
from me8
2月の終盤・・・あれから葵とは仲良くやっている・・・互いに残された時間が少ないのは知っているから・・・いつもの様に面会時間終了ギリギリまで残り・・・別れを告げる・・・しかし・・・今日は少し違った・・・帰ろうとして病棟のエレベーターに向かい歩いていると・・・後ろから声を掛けられた・・・白衣を来ている若い医者に・・・俺はこの医者を知っている・・・数年前母親の担当医をしていた・・・そして今は葵の担当医をしている西川と言う医者だ・・・

西川「秋山君今時間は大丈夫かな?ちょっと話がしたいんだが」

空「西川先生・・・はい大丈夫ですよ」

西川「それじゃ・・・此処でする話でも無い、仮眠室が開いているはずだ・・・そこで話をしようか」

と・・・仮眠室に案内された・・・互いに道中は無言で・・・内容は分かりきっている・・・俺と葵が付き合っているのは周知の事実になっているから・・・この前何か葵の両親に「どうか、娘に少しでも幸せな時間を与えて下さい!!」と頭を下げられなだめるのに苦労した・・・

西川「率直に言おう・・・彼女の心臓はもう・・・いつ止まってもおかしくないんだ・・・」

ドク・・・分かっていたが・・・覚悟はしていたが・・・言葉にされると辛い・・・

空「はい・・・でも心臓が移植出来るドナーが現れれば手術が・・・」

[前へ][次へ]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!