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プリンセス・ジャック


 そこは、『冷たい雨と機械の王国』と言われる国。
 淀んだ雨雲が空を覆うこの国だったが、そのことを絶望する者はこの国にはいない。

 彼らは知っているのだ。

 雨はいつか必ず止み、雲の隙間からは日が射す。
 その光がどれだけ優しく大地を包むのかを――


 雨が降り止んだグレイ・ケイシュ王国は、優しい光に満ちていた。



 『プリンセス・ジャック』 完



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あきゅろす。
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