、
「そろそろ帰るね。……あ、そうだ」
「はい?」
「実は…僕いつも横の部屋にいるわけじゃないんだ。だから、アドレス交換したいな」
「えっ…そ、そうなんですか?あの、はい、もちろんです!」
「ふふ、うん、これからよろしくね」
僕たちは最後にアドレスを交換し、未來先輩は部屋へと帰っていった。
望月未來先輩、きっと、仲良く出来そうな気がする。そしてこれが、僕と1人目の初めての出逢いとなるのだ。
◆
特進科は3つのクラスに分かれている。
まずスポーツ関係のAクラス、芸能や文学などもうある程度活躍し始めている人たちが集まるBクラス、そして芸術関係や他優秀な人たちのCクラスだ。
そして今の振り分けからもうお分かりだろうが、僕は1年Bクラスへ編入となった。
もちろん僕が星大ということと、17歳ということは伏せて。
クラスは、僕が想像していたものとは違った。大半の人は欠席でいなく、いてもそれぞれのことをしていてどこか暗い。
僕は来る場所を間違えてしまったのだろうか…ううん、そんなことを思っちゃいけない。
頑張ろう、僕は自分でここを選んだのだから。
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