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『離しやがれ』
「ふぇええんっ、だ、こっ…抱っこぉおお!うわぁあ゙あんっ」
『あ゙あ゙!?』
『抱っこならワイがしたるからぁあ!』
「やだぁあ、三春せんぱ、抱っこー!うぁーん、わぁぁーんっ」
『な…何なんだよ…』
((誰かアイツ止めてくれぇえ!!))
ヒクッて三春先輩の口が引きつった気がしたけど、オレ何も見てないもんねっ!
とにかく…っ、今はギュッてされたいの!!人肌が恋しいのっ!!
でも三春先輩はしてくれないかも…って思ってたら先輩歩きだして、イスに座った。
ひっく…自分の席なのか、な?
『………好きにしろ』
「っ! す、るぅうう!ふぁああーッ、オレッ…オレ、も、分かんないよぉ…っ!!」
『あの白鬼が…ミャア抱っこしと、る…!』
『………恐ろしい』
『あ゙ぁ゙あ゙ん゙!?』
「びぇええええっ、怒っちゃ、ヤダーッ!」
『『………』』
うぇ、先輩の体おっきいぃ…!
お、オレ? 先輩の足跨ってこう…抱きついちゃってる?
なんかね、安心するんだ。
強い人のパワーがもらえるみたい。
でも涙止まらないからっ…も、ちょっと、もうちょっとだけながじでぇええ゙!
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