[携帯モード] [URL送信]
26



「おい山形」


「あなたは黙ってて下さい。分かりますか?ミアがそちらにいるときの私の気持ち」


「わ、分かんないよ!寂しいなら一緒にくればいいじゃんかっ」


「いけるわけないでしょう!?」


「なんでっ!」


「なんででもです!!」


「ヒッ…!」



グって肩を掴まれて壁に押さえつけられた。手が凄く痛いし、それに…っ…シンが、怖い。

なんでシンは怒ってるの?
なんでシンは寂しそうなの?
なんで…なんでオレは、何も分からないの?



もうヤダ、こんなシン見たくないよぉ…っ!



「離してよっ」


「いいえ、行かせません!」


「どこに行こうがオレの勝手じゃん!やだっ、今のシンは嫌いだっ!」


「っ──」



「………ミャア。今のミャア…俺、あまり好きじゃない」


「あ…ずま?」


「行くならいけばいい…」




それだけいって、東はつまらなそうに席に戻っちゃった。
シンも手はどかしてくれたけど、無表情でオレを見てる。


………や、怖い…みんな怖い。
オレはただ、3年生と、みんなと仲良くなりたいだけなのに…っ!



「っ…お、オレは何も悪くないもん!3年生と仲良くなるんだもん…っ」


「なら、もう3年のクラスに居座ればいいじゃないですか」




[*前へ][次へ#]

26/85ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!