14
ん?ってことは今オレだけが追いかけられてるの…かな?
「ま、負けるもんかぁああ!!」
「「はぁ!?」」
「長野美麻、陸上のチリになれぇえっ!」
「散るのかよっ!」
ふふん、オレの方が前にいるから叩けないだろー…って思ったら、いつの間にかもう後ろにいた!
みんな足速すぎーっ!!
くぅ、負けないぞ…っ。
「ほらぁ速くしないとぉ置いてくよぉ?」
「ふふ、ミアは遅いですからね」
「え゙ぇ゙ー!?ちょ、みんなヒドッ!」
「こ、転けるなよっ」
「手、引く?」
「うぅ、鳳珠…東ーぁ」
……って結局は置いてくの!?
横にきて声かけてくれたと思ったのにー…まぁ、1人でもいいんだけどね。
オレ寂しくないもんっ。
オレ迷わないもんっ。
オレッ…泣かないもんんん!!
ぐすっ…あれ?
目からも汗が出てくるよぅ。
「いーもんいーもん、どうせオレは運動神経が悪くて足遅くて…っ…みんなに置いていかれる運命なんだぁ…!」
「………なーに訳わかんねぇこといってんだよ」
「早くこないと、本当に置いていきますよ?」
「ミャア、よしよし」
「ぇ…あれ…みんながいるー…」
「ミャアを置いてくわけぇないしぃ」
っ──感・動!!
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