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「……ああ、なるほどね」
『なんやこら…噂のお馬鹿編入生なん?』
──キュピーンッ
今、この人なんていった?
『噂の抹茶お馬鹿さんなん?』
ちょっとちょっとぉ、そこまでオレの噂広まっちゃってんのー?
いやーオレ恥ずかしーじゃーん。
『……ああ、バカっぽいわな、うん』
「よーくオレが抹茶バカだと覚えててくれました!そう、長野美麻でっす!!」
「害はないんでぇ適当にあしらって下さぁい」
『ワイは奈良天理。オモロいもんは好きやで』
天理先輩…。
この人は焦げ茶の短い髪の人。
なんか元々はピンクだったらしいんだけど、東きたしチーム抜けたしで染め直したんだって。
「………ん? 抜けた?」
「もとはぁ桜だったんだけどぉ」
『不良やいうても受験あるさかい、まぁエエかなってな』
「へぇー…凄いですね!勉強のためにチーム抜けるなんて…なんかカッコいいです!」
『……逃げただけだろーが』
「あ、武生先輩っ」
そっかそっか、武生先輩もその後ろにいるイチュ先輩も3年だもんね。
それに桜の人だし………え、逃げた?
『ちゃうわ阿呆』
『何がちげーんだよ』
『ちゃんと進学しよう思ってんねん、それの何がいけへんねや』
『だったら両方やりゃいーだろうが、桜の恥曝しが!』
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