3 「雨音今知ったの?睦月は前からバカだよ」 「む、そうでした。こりゃ失敬」 「ちょ…そりゃないやろ…!!」 ──ズーン 睦月 撃・沈☆ その場に崩れ落ちる睦月に、クラスメートがドンマイと肩を叩いた。 いつからだろうか、クラスメートにさえ可哀想な奴と思われるようになったのは…。 「んっんっ、ふーん♪はっやく放課っ後になーあれー♪」 (……あの理科室には近づかないようにしとこ) 朝から白衣を着ていた雨音の姿を見、放課後になるまでには弥生と同じ考えの人が半分以上にも増えていた…とか。 半年にして、雨音の恐ろしさは全校に知れ渡ったのだ。……や、それでも親衛隊の一部は諦めてないけど。 ──ガチャ、ガチャ…ッ 「あ、それもしかして実験の道具なん?朝も持っとったよな?」 「ん…うんっ、でも…重いの睦月ぃ…!」 「っ──!?/// あわわわ、お、俺が持ったる!雨音に重いもんなん持たせれへん!」 [*前へ][次へ#] [戻る] |