13 「おい、雨音はどうした。俺はあいつのチョコだけをもらうために今日は全部断ってんだ」 「なっ、雨音のチョコもらうんは俺や!」 「そういえばいませんね。雨音くんが最後なんて珍しいです」 「あー…そのうちくると思いますけど?」 (危険なチョコ持って) ご愁傷様、という目を3人に向ける弥生。教えてあげればいいのに、なんてヒドいやつでしょう。 さて、そうこうしているうちに、雨音もやってきました。 ルンルンルン♪スキップして上機嫌♪ 「おっはよー諸君!ふはは今日もいい天気なのだ!」 「あっまねー!はよーさん。今日はなんやかわええなぁ」 「よぉ雨音、待ってたぜ」 「おはようございます雨音くん」 「ほっほう、みんな揃ってますな。よきかなよきかな」 「「…?」」 うんうん、と頷いて満足そうにする雨音に、皐月たちは首を傾げた。 ああっ、弥生がスッゴいめんどくさそうな顔を…! みんな雨音を見ていて気づかないのが幸いです。 さてそんな雨音は、カバンから袋を4つ取り出しました。 ピンクの袋、黄色の袋、紫の袋、赤い袋。 っていうかまぁ透明なんだけど、その中身を見て2人のテンション急上昇。 目がギラギラしてます。 [*前へ][次へ#] [戻る] |