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 めんどくさいなぁとガシガシ頭を掻き、片付けに入る。ようやくやり出したのを見て睦月も動き出した。


 でかいダンボールが6箱。
 服×1、雑貨×2、フィギュア・DVD×1、電気機器×1、よく分からない物たち×1。



「オタクなんはホンマなんやな」



 フィギュアをそこら中に飾るのを見て一言。もしかしたら変装かも、という希望は少し崩れた。



「ええ、オタクしてみようと。あ、それ大事に扱って下さい。ホルマリン」


「………え?」


「今年は何を漬けましょう」


「ヒッ!?」



 一瞬、雨音が悪魔に見えた。
 そのせいで気づかなかった『オタクしてみよう』発言。もう少し先で真相解明!


 他にもよく分からないものが大量だ。
 解剖セット、標本、ミニ望遠鏡、東●大学の参考書、コスメ…などなど。用途が全く分からない。



「睦月、睦月、大変だ」


「今度は何や」


「マウスを忘れてしまいました」


「マウス?パソコンのか?」





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あきゅろす。
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