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「まさかぁ。食堂と一年の階しか聞いてましぇん!」


「……………」


「…なるほど、生徒会ですな。分かりやした」


「よし」



 といっても編入生なだけあり、ちゃんと覚えたらしい。

 ロビーにいた意味の分からない受付からカードキーを受け取り、部屋に向かう。
 501、角部屋だ。



「俺は隣やから」


「ほほぅ…ラッキーですな」



「…なぁ雨音、それわざとか?」


「……………………………ソレ?」


「あ、ええわもう。そないなことより荷物解き、手伝ったる」


「わ!ありがたやありがたや」



 手をすり合わせて拝み始めた。
 わざとに見えるし、でも素でやってるような気もするが…深く突っ込んじゃいけない気がする。


 中はさすがS棟だけあって広く、ベッドもキングサイズだ。



「キッチン設備良し、乾燥機つき洗濯機良し、ジャグジー風呂良し、………トイレよーし!」


「………」


「ふむふむ…これは家より凄いですな」


「…………」


「ぬぬ、荷物がこんなに。……あ、やったの僕でした」





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あきゅろす。
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