38 中1のとき、3ヶ月ほどハマったバスケ。 雨音は一回ハマったものは滅多に忘れない。だからブランクがあっても上手いままだ。 「っしゃー!勝ったで雨音、弥生!」 「ほんとに勝っちゃうなんて…」 「ふぅ、いー仕事した。ちょっくら風浴びてくるぜぃ」 「気ィつけやー」 そういわれたのはついさっき。 だけど雨音は親衛隊に囲まれていた。 「こ、これが呼び出し…!!僕2日で凄い経験してる!」 瓶底メガネの下で目を輝かせ、周りの人たちを見上げる。 『おい、メイ様の前で失礼だぞ!?』 「………メイ様?メェ〜」 『っ…バカにしないでくれる!?それに!この状況分かってるの!?』 「うん、いいよ。言いたいこといって下さい」 『てめぇ口の聞き方に気をつけろ!!』 メイ様と呼ばれた小さめの人の後ろで騒ぐデカい2人。 雨音は面白そうに3人をみた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |