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 中1のとき、3ヶ月ほどハマったバスケ。


 雨音は一回ハマったものは滅多に忘れない。だからブランクがあっても上手いままだ。



「っしゃー!勝ったで雨音、弥生!」


「ほんとに勝っちゃうなんて…」


「ふぅ、いー仕事した。ちょっくら風浴びてくるぜぃ」


「気ィつけやー」





 そういわれたのはついさっき。
 だけど雨音は親衛隊に囲まれていた。



「こ、これが呼び出し…!!僕2日で凄い経験してる!」



 瓶底メガネの下で目を輝かせ、周りの人たちを見上げる。



『おい、メイ様の前で失礼だぞ!?』


「………メイ様?メェ〜」


『っ…バカにしないでくれる!?それに!この状況分かってるの!?』


「うん、いいよ。言いたいこといって下さい」


『てめぇ口の聞き方に気をつけろ!!』



 メイ様と呼ばれた小さめの人の後ろで騒ぐデカい2人。

 雨音は面白そうに3人をみた。





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