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「全員ゾンビやないんかい!俺もそっちがええ…っ」


「ちょ、寄らないで臭い」


「なぁ…っ」


「ふはは睦月ドンマイ。弥生は似合ってますな」



 うんうん、クラスメートが数人頷きました。あ、睨まれました、怖いですね。
 でも尻尾とか破けた制服から見える背中とか、羽の根元とか何だかヤらしいですね。


 さぁさぁ、食べた人たちに効力が出始めました。ゾンビ睦月は臭くてたまんないけど、そこはほら、実験結果の方が重要といいますか。

 雨音、目のキラキラが消えないどころか増していきます。



「何とかして早く戻して」


「安心したまえ。…その内戻る」


「その内ぃ?」


「……はず。なはは」


「はぁぁぁ…最っ悪。…アレよりはマシだけど」


「臭っ、くさ…!ちゅーか、え、目がとれ…ギャアアアアッ!?」



 ポロリとね、うん、目がとれました。

 みんな一斉に睦月から離れていきます。
 臭いし怖いしキモイしで、誰も睦月に近寄ろうとも助けようともしません。



「はっ!あの2人の様子も見てこなければです」


「え、ちょ、雨音?」


「拙者は旅に出る…さらばじゃゾンビーマンとデビルーマンッ」


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あきゅろす。
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