7 「全員ゾンビやないんかい!俺もそっちがええ…っ」 「ちょ、寄らないで臭い」 「なぁ…っ」 「ふはは睦月ドンマイ。弥生は似合ってますな」 うんうん、クラスメートが数人頷きました。あ、睨まれました、怖いですね。 でも尻尾とか破けた制服から見える背中とか、羽の根元とか何だかヤらしいですね。 さぁさぁ、食べた人たちに効力が出始めました。ゾンビ睦月は臭くてたまんないけど、そこはほら、実験結果の方が重要といいますか。 雨音、目のキラキラが消えないどころか増していきます。 「何とかして早く戻して」 「安心したまえ。…その内戻る」 「その内ぃ?」 「……はず。なはは」 「はぁぁぁ…最っ悪。…アレよりはマシだけど」 「臭っ、くさ…!ちゅーか、え、目がとれ…ギャアアアアッ!?」 ポロリとね、うん、目がとれました。 みんな一斉に睦月から離れていきます。 臭いし怖いしキモイしで、誰も睦月に近寄ろうとも助けようともしません。 「はっ!あの2人の様子も見てこなければです」 「え、ちょ、雨音?」 「拙者は旅に出る…さらばじゃゾンビーマンとデビルーマンッ」 [*前へ][次へ#] [戻る] |